プレミアリーグ第17節延期分 レスター対トッテナム
今回は1月20日に行われたプレミアリーグ第17節延期分トッテナム戦の振り返りです。元々は12月の中盤に予定されていた試合でしたが、両チームともにコロナのクラスターが発生し延期されていました。トッテナムはコンテ就任後リーグ戦では負け無し、対するレスターも直近ではシティ相手に3得点、リバプール相手にウノゼロ勝利、メンバーを欠いたFA杯ワトフォード戦でも4−1で勝利と調子を上げてきたところでした。
ラインナップ
https://www.whoscored.com/Matches/1549703/Live/England-Premier-League-2021-2022-Leicester-Tottenham
レスターは3-4-1-2
守備時は5-3-2
ビルドアップは2CBが広がりチョーダリーがサイドに広がり4バック気味になりアンカーの位置にいるティーレマンスと絡みつつ組み立てました。
チョーダリーがCBとして2試合目の出場
ジャスティンが昨年2月以来の出場
ハイライト
8分 ケインのシュートが枠を捉えたもののカバーに入っていたトーマスが防ぎゴールならず
17分 コーナーをケインが頭で合わせるもののバーに当たりゴールならず
20分 ベンデイビスが残したボールをモウラがシュートまで持っていくもののシュマイケルの好セーブ
23分 降りてきたルックマンが落としたボールをデューズバリーホールが持ち上がり中に入れルックマンとダカが細かく繋ぎゴール 1−0
33分 マディソンのミドルシュートが際どいところに飛んだもののロリスの好セーブ
35分 キーパー不在のゴールにホイビュアがシュートを打つもののカバーに入っていたオルブライトンがセーブ
38分 中央付近でのヴェスターゴーアの縦パスが相手に引っ掛かり、ケインが落ち着いて流し込みゴール 1−1
46分 エメルソンを下げドハティ
52分 トーマスを下げジャスティン
55分 チョーダリーがイエロー
57分 デューズバリーホールが奪ったボールを持ち上がり右にいたマディソンがシュートを放つもののロリスのセーブ
59分 サンチェスにイエロー
74分 ウィンクスを下げロチェルソ
74分 ダカを下げてバーンズ
75分 ティーレマンスの縦パスを受けたマディソンとバーンズで繋ぎマディソンがゴール
94分 ベルフワインにイエロー
95分 ホイビュアが大外を走っていたドハティにパスを出し、こぼれ球をベルフワインが決め 2−2
96分 ティーレマンスの縦パスがカットされ、抜け出していたベルフワインがシュマイケルを躱し2得点目 2−3
スタッツ(フースコ)
シュート本数 14−27 枠内シュート 4−10 ケイン10本
ポゼッション率 48.8%ー51.2%
パス成功率 86%ー88% パス本数 569−592 キーパス 7−19
ドリブル 8−16 レギロンが5回 ケインが4回
空中戦勝率 42−58%
タックル 成功率52−71% トーマス タンガンガ レギロン デイヴィスが4回
コーナー本数 3−8
ボールロスト 12−9 ルックマンが5回
個人成績
ダカ1ゴール、マディソン1ゴール
不用意な縦パス
2失点目こそセカンドボールを拾われてからの防ぎようのない失点でしたが、それ以外は不用意な縦パスからカウンターを仕掛けられての失点でした。
1失点目のヴェスターゴーア,3失点目のティーレマンスのパスミスのどちらも中央の高い位置で奪われているため遅らせることもできず、守備が整う前に縦に早いカウンターを仕掛けられ失点しています。ここは明確な課題でしょう。
Mr.レスターキラー
レスターにレンタルで所属していた経歴を持つハリー・ケインですが、対レスターにめっぽう強く今回のゴールを入れると17試合で18ゴールを決めています。リーグ開幕から7試合でゴール無しとシーズン序盤は不調でしたが、レスター戦が近づくにつれ徐々に調子を上げ、この試合では1ゴール1アシストシュート10本、ドリブル成功4回空中戦勝利4回でMOMと完璧なまでに仕上げてきました。
若干改善気味のセットプレー時の守備
コーナーキックからバーをたたかれる危ないシーンなどもありましたが8本のコーナーを耐えきり、これで3試合連続セットプレーからの失点はありません。一時期のコーナーキックからアホみたいに失点していたころに比べれば多少改善がみられます。しかしケインのマークに比較的小柄なトーマスが付くなど見ていて不思議な点は残っています。
まとめ
昨シーズン最終節の借りを返すために勝ち切りたいところでしたが、終了間際に2失点して逆転負け。嫌な思い出を繰り返すこととなってしまいました。終盤にミスからの2失点で逆転された為印象はすこぶる悪いですが、ゴール期待値は1.83ー4.58と内容では完敗していたためよくやっていた方ではあります。
スパーズはコンテ就任後負けなしを継続しており、今回の試合でも勝負強さを見せつけました。カップ戦はコロナが原因の不戦敗でECLを敗退しておりFA杯しか残っていないため、リーグに集中することができ優勝争いに食い込むまでは難しいとは思いますが、CL権争いには間違いなく食い込んでくるでしょう。次の対戦は4月30日プレミアリーグ第35節です。アウェイでの試合となりますがその頃には離脱者も復帰しておりフルメンバーで闘うことができると思うので、今度こそは雪辱を果たしたいところです。
レスターの次のリーグ戦は本日1月23日23時からのブライトン戦です。前半戦では不可解なPK判定や2度のゴール取り消しなどに泣かされ1−2で敗れています。相変わらずFWやCBは主力が離脱していますが、チョーダリーのCB適正やルックマンのトップ起用の適正などが発覚し既存のメンバーでも十分闘う力はあるはずです。19試合消化で他と比べて未消化試合は多いものの、勝ち点25で11位とCL権内はもちろんトップ10入りも危うくなってきたためしっかり勝ち切り勝ち点3を獲得したいところです。