レスターブログ

Leicester City FCを中心に海外サッカーについての記事を公開しているブログです。

ヴァーディと勝率・The Athleticの紹介

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https://www.lcfc.com/galleries/2588595/leicester-city-0-aston-villa-0

お久しぶりです。レスターブログです。皆さんいかがお過ごしでしょうか?

私はほぼニート同然の学生生活が終わりを告げ、ひぃひぃ言いながら社会の歯車として働いています。社会人となり自由に使える時間が激減したため、ブログの更新もかなりの期間滞ってしまっています。大変申し訳ございません。(謝罪の仕方も新人研修でしっかり教わりました。)

 

今回の記事は思いつき枠です。きちんとした内容の記事として「オーナー親子について」「偉大なるレジェンド ゲーリー・リネカー2つを制作したいと考えているため時間を見つけてできるだけ早め(当社比)に公開します。(ティーレマンスは頼むから残留してくれ。記事が追い付かない。)

 

 

 

 

今回はレスターの番記者として有名なロブタナ―氏が3月にとても面白い記事を上げていたため、そこからアイデア盗み 貰いつつ現在の成績を当てはめてみたものを記事としてまとめました。元の記事もぜひこちらからご覧ください。

※この記事の最後にThe Athleticの有料記事の閲覧の仕方、登録方法、おすすめの使い方を載せておきます。気になる方はそちらもご覧ください。月額1ドルでとても安いです。

theathletic.com

 

記事の紹介

元の記事の大まかな内容は今期レスターがリーグ戦でヴァーディのいる時、いない時で勝率の差が大きいよねという内容です。有料記事の内容を詳しく書いてしまうと問題なのでこのくらいにぼかしておきます。

 

この元の記事が公開されたのは2022年3月2日、現在私がこの記事を書いているのが2022年4月29日。1か月半ほど経っているのでここまで行われたリーグ戦の結果を加味して改めて勝率を計算していこうと思います。

 

勝率

リーグ全体

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まず4月29日現在リーグ戦は32試合行われています。結果は11勝9分12敗で勝率としては約34.4%となっています。

続いてヴァーディが出場した試合は19試合、結果は8勝5分6敗で勝率は42.1%

ヴァーディが出場しなかった試合は13試合で、結果は3勝4分6敗で勝率は23%となっています。

 

ヴァーディが出場した場合勝率が不在時の約2倍になることがわかりました。

これだけだと元の記事の内容とほどんど一緒でパクリ記事になってしまうので、独自性を出すために、対戦相手を3つのグループに分けて改めて勝率を集計してみました。

 

対BIG6

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全体 9試合で2勝1分1敗、勝率22.2%

ヴァーディ出場時 5試合で2勝3敗 勝率40%

不在時 4試合で1分3敗 勝率0%

 

対中堅クラブ

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(ハマーズ・ウルブス・ブライトン・ブレントフォード・セインツ・パレス・ヴィラの7クラブ)

全体 13試合で4勝5分4敗 勝率30.7%

ヴァーディ出場時 8試合で2勝4分3敗 勝率25%

不在時 5試合で2勝2分2敗 勝率40%

 

対下位クラブ 

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(残りの6クラブ)

10試合で5勝4分1敗 勝率50%

ヴァーディ出場時 7試合で4勝3分 勝率57%

不在時 3試合で1勝1分1敗 勝率33.3%

 

まとめ

ヴァーディがいると勝率が2倍になる(当然離脱者など他の要因も関係していると思います)ことがわかりました。

中堅クラブ相手にはヴァーディがいなくても上手くやれているようですが、BIG6相手には勝ち無し、下位クラブ相手にも勝率33%とまだまだ彼への依存度は高そうです。

今期の長期離脱以前は大きな怪我もなく元気に走り回ってきた彼ですが、年齢も35歳とキャリアの終盤に差し掛かってきています。

イブラヒモビッチホアキンのように40歳を過ぎても現役で活躍してくれることを期待していますが、彼が高いパフォーマンスを維持している今のうちにCL権を獲得して欲しいです。

 

The Athleticの使い方

ここからはThe Athleticの使い方についての紹介です。

概要

The Athleticはサブスク型のスポーツメディアサイトで北米とイギリスを対象に報道を提供しています。サッカー、野球、バスケ、ボクシング、ゴルフなど幅広いスポーツの情報を取り扱っています。

レスターの記事の多くはロブタナー氏が担当しており、情報の信頼性も高いです。

登録方法

theathletic.com

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まずはこのページにアクセスして右上のSubscriveをクリックします。

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するとこの画面が出るので、右側の手順に沿ってアカウント設定、支払い情報の設定を行ってください。最初の半年は1か月につき1ドル(日本円で約120円)それ以降は4ドルです(日本円で約480円)。

 

この手順の際、英語で内容に不安がある方はスマホタブレットならグーグルアプリ、パソコンならグーグルクロムで開くとページ全体を日本語に翻訳できるので安心して操作を進められます。

 

※ちなみに開くブラウザとしてグーグルを使うのはおすすめですが、登録するアカウントを自身のメインで使用しているグーグルアカウントにすると、後ほどご紹介する機能で若干困ったことになるためおすすめできません。ぜひサブ垢を作るなり、Facebookなどの他のアカウントで登録するなりしてください。

 

おすすめの使い方

前述したとおり英語に自信のある方以外はグーグルで自動翻訳すると、ある程度自然な日本語が表示されるため使いやすいと思います。どうしても不自然な部分はDeepLなどのより高精度な翻訳ソフトにかけると内容が理解しやすいかもしれません。

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チーム、リーグ、記者ごとにフォローができるため登録しておけば、すぐに見たい情報に飛ぶことができます。私の場合はレスター、プレミアリーグ、ロブタナ―をフォローしています。複数設定できるため他リーグや別スポーツのチームなども追加できます。

 

ここまで設定出来たら早速使ってみましょう。記事はもちろん試合スケジュールやスタッツ、順位なども確認することができます。BIG6などの人気クラブに至ってはPodcastも聞くことができます。(残念ながらレスターはありません)

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記事には感想や質問などのコメントを残すことができます。ここで記載される名前はおそらくアスレチックに登録した際の名前です。グーグルアカウントで登録すると名前がそのまま使われてしまうため元のグーグルアカウントの名前自体を変更しなければなりません。気軽にコメントできなくなってしまうため捨てアカなどで登録しましょう。

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(有料記事の内容のため詳細はぼかしています)

他の記者の記事はほとんど見ないためわかりませんが、ロブタナ―はそこそこの頻度で我々のコメントに対して返信をしてくれます。他のユーザー同士でも意見を返信することができるため海外のレスターサポと意見交換できるかもしれません。

 

このように様々な機能が使えて半年間は1か月120円ほどで利用できるThe Athletic、興味のある方は是非登録してみてください。

 

親愛なる新人 デューズバリーホール

今回はKDHことキアーナン·デューズバリーホールについてご紹介します。レスターに所属してから15年ほど経っており新人という言葉が適切であるのか些か疑問が残るところではありますが、トップチームに定着したのは今シーズンからなのでまあ新人ということにしておきましょう。

これまでのシーズンでも2回ほどトップチームの出場経験を持つ彼ですが、今期は12月のサウサンプトン戦での後半頭から45分の出場以降急速にトップチームに定着し、それ以降のリーグ戦は12試合連続でスタメン出場しておりユース出身であるということを抜きにしても欠かせない戦力となっています。

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https://www.instagram.com/p/CW_eUjYs2XD/?utm_medium=copy_link

プロフィール

Kiernan Dewsbury-Hall キアーナン·デューズバリーホール

1998年9月6日生まれ(23歳) 178㎝ 

イングランド レスターシャー州出身

経歴

2017年7月1日~ レスターU23 (英4部)

16-17 4試合 

17-18 18試合 2アシスト

18-19 22試合 1ゴール4アシスト

19-20 15試合 1アシスト

2020年1月27日~ ブラックプール (英3部)

19-20 10試合 4ゴール1アシスト

2020年10月16日~ ルートンタウン (英2部) 

20-21 39試合 3ゴール6アシスト

2021年7月1日~ レスター 

21-22 28試合 2ゴール1アシスト

幼少期

ノッティンガムで生まれ、レスターシャー州シェップシェッドで育ちました。生後18か月でボールを蹴り始め、4歳の頃には地元の新聞で「ベイビーベッカム」と称されました。

レスターに所属したのは2006年彼が8歳の時です。9歳未満のカテゴリーで奨学金を受けつつ週5日プレーしました。彼のお母さん曰く、1度もトレーニングに行きたくないと言ったことが無く常に貪欲にプレーしていたそうです。

その後トップチームのボールボーイなども経験しつつ順調にカテゴリーを上げていきました。ボールボーイとしては2011年に行われたレアルマドリードとの親善試合でロナウドカシージャスにボールを渡したことが特に印象に残っているそうです。 f:id:Leicestertv:20220314154105j:plain

https://www.sportbible.com/football/exclusive-kiernan-dewsburyhall-opens-up-on-his-journey-at-leicester-20220304

レスターシティU23

彼は2017年にクラブとの最初のプロ契約に署名し、2019年にはその年の最優秀ユースプレイヤーに選ばれました。その後2019-2020シーズンの残りの期間ブラックプールにローンで加入しました。2020年10月16日にレスターと新しい4年契約を結び、ルートンタウンにローンで加入しました。U23では通算59試合出場しキャプテンも務めました。

ブラックプール

ブラックプールでは10試合に出場し4ゴール1アシストを記録しました。チームは当時3部リーグ相当であるleague1で13位、昨シーズンは3位で昇格、現在は2部チャンピオンシップ36試合消化で12位プレーオフ圏内と勝ち点6差と昇格1年目ながら健闘しています。 f:id:Leicestertv:20220314150954j:plain

https://www.instagram.com/p/CBObOcEDOvY/?utm_medium=copy_link

ルートンタウン

1年間のローンで加わったルートンタウンでは39試合に出場しました。パスの範囲が広く左サイドから右サイドに向かっての正確なサイドチェンジを武器に中盤の要として活躍しました。セットプレーでのキッカーを務めたり、ボールの有無に関わらず次のプレーを予測してボックス内に走りこむなど積極的に攻撃にも絡み3ゴール6アシストを記録しました。得点への意欲はスタッツにも表れており1試合平均1.7本のキーパス(チャンピオンシップで9位)1.2本のシュートと中盤の選手としては高い数値を残しています。

当時同僚であったDFのソニーブラッドリー曰く、彼はチームでの自分の役割をいち早く理解し全ての試合で最後の試合と同じようにプレーしていた、チームのみんなと仲良くなり、非常に一生懸命トレーニングに参加し、素晴らしいプロ意識を持っていたとのことでKDHのお母さんのインタビューでのエピソードと同じく彼が素晴らしい人間性を持っていることが伝わってきます。

シーズンの終わりに彼はルートンの授賞式でプレイヤーズオブザシーズンを含む4つの賞を受賞しました。彼がルートンタウンで過ごした1年の内、有観客で行われた試合は2試合のみでしたがルートンのサポーターからも深く愛されました。 f:id:Leicestertv:20220314151133j:plain

https://www.instagram.com/p/CPjPDBbDIWy/?utm_medium=copy_link

レスター(トップチーム)

1つ年上の先輩であるハーヴィー·バーンズと同じようにレンタルで3部、2部と順調にカテゴリーを上げていった彼は21-22シーズン遂にトップチーム定着を果たすこととなります。シーズン序盤こそ終了間際の数分の出場やカップ戦での起用など昨シーズンのフランス王者リールから加入したブバカリ·スマレの後塵を拝することとなりましたが、12月2日に行われたサウサンプトン戦でそのスマレに代わり後半から出場した後、豊富な運動量、攻撃的なプレーなどのロジャースがMFに求めているものを兼ね備えていることを証明しリーグ戦では昨日行われた第29節アーセナル戦まで12試合連続でスタメン出場を果たしています。

プレースタイルとしてはティーレマンスと似ておりボールを持った際には自ら前線へ運んだり、視野も広く反対サイドへの正確なロングパスを供給することもできます。その他にも左サイドでトーマス、バーンズと共に入れ替わりながらボックス内へ侵入したり、被カウンター時などの守備時にはゴール前までしっかりと戻りシュートブロックまでこなすなどピッチ全体をカバーしています。

またプレーの質だけでなく、自信を持ちロッカールームで物怖じせずに意見を述べることができるという性格の面でもロジャースは彼を気に入っているそうです。 f:id:Leicestertv:20220314154451j:plain

https://www.lcfc.com/galleries/2511229/burnley-0-leicester-city-2

今季のスタッツ (リーグ戦のみ、フースコ参照)

今期のプレミアリーグでのスタッツを似たような起用をされているティーレマンスやスマレの数値と共に見ていきます。

17試合出場(スタメンは12試合) 出場時間1154分 1アシスト 

ティーレマンス 1724分出場 6ゴール2アシスト  スマレ 1024分出場 1アシスト

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これらのスタッツからティーレマンスに負けずとも劣らない守備意識と縦への意識が見て取れます。

一方良い面だけでなく

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難しいパスへの挑戦や積極的なドリブルなどに起因していると考えることもできますが、他2名に比べてボールを失ってしまうことが多いという課題も残っています。

おまけ(豆知識)

尊敬している選手はポール·スコールズ

5人チームを組むならピーター·シュマイケル、リオ·ファーディナント、スコールズジダン

好きな映画はハリーポッター

チャントはOasisの名曲であるWonderwall のサビ部分You‘re my Wonderwall の部分をYou‘re my Dewsbury Hallともじったものが歌われています。下にリンクを貼っておきます。

Adamlill on Twitter: "You're my Dewsbury Hall 😅 #Oasis… "

まとめ

今回はKDHことキアーナン·デューズバリーホールをご紹介しました。トップチームの選手として出場し始めてまだ日は浅いですが、今後レスターのみならずイングランド代表としてプレーすることも期待できる有望な若手です。数々のエピソードから分かるようにプレーだけでなく人間性の面でも優れており、様々なことを吸収して更に成長していってくれることでしょう。ぜひ今後の彼の活躍にもご注目ください。

プレー集

[http://Kiernan Dewsbury-Hall Is So Underrated.. - YouTube:embed:cite]

参考

https://www.skysports.com/football/news/11712/12494770/kiernan-dewsbury-hall-impressing-for-leicester-city-brendan-rodgers-explains-the-midfielders-impact

https://theathletic.com/search/?query=dewsbury

https://foxesofleicester.com/2021/06/05/leicester-city-rising-fox-fit-team/3/

流離人 アデモラ·ルックマン

今回はライプツィヒからレンタルで加入しているアデモラ·ルックマンのこれまでの道のりについてご紹介します。

彼はここまで毎年のようにチームを渡り歩いており定住の地を見つけることができていません。買取オプションが行使されこのままレスターが彼にとっての新しい家となるのでしょうか。

 

 

 

情報

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https://euronewssource.com/ademola-lookman-fires-leicester-to-shock-win-over-liverpool-as-mohamed-salah-misses-penalty/

アデモラルックマン

イギリス ロンドン ワンズワース出身

1997年10月20日生まれ(24歳)

身長174cm

 

クラブ遍歴(FotMob 参照)

2015年7月~ チャールトンアスレチック 49試合 12ゴール

2017年1月~ エヴァ―トン 24試合 3ゴール

2018年1月~ ライプツィヒ(レンタル) 11試合 5ゴール

2018年7月~ エヴァ―トン 24試合 1ゴール

2019年7月~ ライプツィヒ 13試合 0ゴール

2020年9月~ フラム(レンタル)35試合 4ゴール

2021年8月~ レスター(レンタル)24試合 5ゴール3アシスト

(リーグ戦16試合3ゴール、FA杯2試合2アシスト、EL4試合1アシスト、カラバオ2試合2ゴール)

 

 

幼少期

ルックマンはロンドン南西部のワンズワースでナイジェリア人の両親のもとに生まれました。その後10代になる前に同じくロンドンの都市であるペッカムに引っ越し、セントトーマス使徒大学(中学校)に通い、GCSE(日本のセンターテスト的なもの)で5つのAs、4つのB、1つのCを取得しました。(3つのA✳︎と5つのAとの情報も)これはかなり優秀な成績でヴァーディの場合C以上を取ったのは得意だった数学のみでした。

両親はルックマンには会計士か弁護士になってほしいと考えており、ルックマンも両親を安心させるために会計士になると言っていましたが心の内ではサッカー選手になりたいと考えていました。しかし勉強をおろそかにすることは許されずサンデーリーグ(土曜ではなく日曜に行われるアマチュアサッカーのこと。二日酔いの選手が参加していたりするような試合で土曜に行われる通常の試合よりも緩いもの)でサッカーをプレーしました。

 

ウォータールーFC

10代では地元の学校が忙しい子供たちにスポーツの機会を与えることを目的としている地元ロンドンのジュニアサッカークラブであるウォータールーFCで5年間プレーしました。その後チャールトンがロンドンFAU-16(地元のサンデーリーグから集まったアマチュア選手のチーム)と行った親善試合に参加したルックマンは最高の輝きを見せました。ドリブルでチャールトンのほとんどの選手を抜き去り、チャールトンの目に留まり数週間後にはスカウトだけでなく奨学金まで提供されました。

 

チャールトン

2014年夏にチャールトンアカデミーに移籍したルックマンはアカデミーに遅れて加入したものの物凄い速さでカテゴリーを登りU18とU21の試合でゴールを決めました。2015年12月5日にはトップチームデビューを果たしました。そのシーズンでチャールトンがチャンピオンシップから降格したもののEFL Apprentice of the Year(直訳すると最優秀見習い選手賞。ピッチ内外で優れている若手選手に贈られる賞)に選ばれました。翌シーズンは3部で15試合で5ゴールと好調を維持し、2016年にはイングランドU19に選出されました。

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https://www.thisisanfield.com/2016/08/rumour-mill-liverpool-leading-race-charlton-youngster-ademola-lookman/amp/

 

エヴァートン

チャールトンでの活躍にクリスタルパレスウェストブロムも興味を示していたものの2017年1月5日にエバートンと4年半の契約を結びました。メディアによると移籍金は1100万ポンド。10日後にはマンチェスターシティ戦に出場し初出場でゴールを決めました。クーマンの後任のアラダイスはダービーカウンティにローンしようとしましたがルックマンはそれを拒否し2017−18シーズンの終わりまでライプツィヒにローン移籍しました。

 

一方イングランド代表では2017年に行われたU-20ワールドカップで3つのゴールを決めイングランドの優勝に貢献しました。

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https://amp.theguardian.com/football/2019/jul/25/ademola-lookman-everton-rb-leipzig-potential-unfulfilled

 

ライプツィヒ

当時ライプツィヒのSDを務めていたラルフ·ラングニックはチャールトンでの活躍を観戦しており長い間動向を追っていました。異なるスタイルのサッカーを学びたいと考えていたというルックマンとSDのラングニック、当時のライプツィヒの監督であったハーゼンヒュットルの3者で話し合いライプツィヒへのレンタルが決まりました。レンタル期間中にリーグ戦11試合で5得点3アシストヨーロッパリーグ3試合で2得点と大車輪の活躍を見せましたが、エヴァ―トン側で監督の交代がありマルセル·ブランズとマルコ·シルバの両名とも完全移籍を認めなかったため一時エヴァ―トンに戻ることとなりました。しかしエヴァ―トンで定位置をつかむことはできず2019年の夏に完全移籍でライプツィヒと5年契約を結びます。

ライプツィヒに完全移籍をしたもののこちらのチームでも1シーズンで13試合出場0ゴールとレンタル時代のような結果を残すことができませんでした。

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https://www.bundesliga.com/en/news/Bundesliga/ademola-lookman-rb-leipzig-no-weakness-interview-everton-premier-league-476094.jsp

 

フラム

ライプツィヒで思うようにフィットせず悩んでいた際に、covid-19の流行もあり彼は地元ロンドンで暮らす家族の近くでプレーすることを選択し2020年9月30日レンタルでフラムに加入しました。

2020年10月18日のシェフィールド·ユナイテッド戦で初めてのゴールを上げました。2つ目のゴールは11月末に行われたレスター戦で1点目を決め2-1でフラムの勝利に貢献しました。リーグ後半戦はパフォーマンスがやや落ち込んだもののリーグ戦34試合に出場し左WGとして4ゴール4アシストを記録しました。チーム自体は降格してしまったものの個人としてはリーグを通してのビッグチャンスランキングで20位にランクインしました。

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https://amp.theguardian.com/football/2021/feb/20/ademola-lookman-i-had-to-make-decisions-that-didnt-put-my-family-at-risk

レスター

フラムが降格したため2021年9月にレンタルでレスターに加入しました。

ロジャース曰く「彼が15歳の時からキャリアを見てきて、セルティック時代にも獲得を試みたが資金が足りなかった」とのことで期待はしているようで、シーズンを通しての活躍を見てクリスマス以降買取の判断を下すとのコメントを残しています。

本来のポジションは左WGですがこれまでのクラブで右WGやトップ下での出場経験も豊富で様々なポジションでプレーすることができるため、右WGや2TOPの一角、バーンズ不在時は左WGなど様々なポジションで起用されています。

ここまで公式戦24試合で5ゴール3アシスト、サポーターの印象にも残っているであろうリバプール戦での貴重な決勝弾やスピードとテクニックを活かした突破、周りとの細かい連携により攻撃の起点になるなどレスター側が完全移籍を望んでもおかしくない活躍を残しています。ライプツィヒからのレンタルには1500万£の買取オプションがついているとの報道もあり、かなりお買い得であるとは思いますがユース出身で生え抜きであるバーンズとポジションが被るということもあり現在まで具体的な買取の話は出ていません。

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https://www.skysports.com/amp/football/news/11712/12395980/ademola-lookman-leicester-sign-rb-leipzig-winger-on-season-long-loan-deal

 

まとめ

今回はライプツィヒからレンタルで加入しているルックマンのこれまでの道のりについてご紹介しました。定位置を獲得することができず様々なチームを渡り歩いてきたルックマンですが、今シーズンの好調このままにトップリーグでのキャリアハイとなる成績を残してぜひレスターで定位置を見つけて欲しいです。

 

最近のニュースとしてはイングランド代表からナイジェリア代表へと代表資格を変更したことが話題となっており、これまで国代表としては19、20、21歳未満のイングランド代表でプレーしてきましたがイングランドA代表として召集された経験はありませんでした。そこで今年2月にナイジェリア代表としての代表資格を取得しました。これにより来月行われるガーナとのワールドカッププレーオフからナイジェリア代表として出場することが可能となるそうです。もちろん召集されるかはまだわかりませんが、実現すればレスター所属の選手としてはイヘアナチョ、エンディディに続く3人目となり連携面の強化も期待できそうです。アフコン開催されるときのダメージが更に増えますけどね。

 

出典

Young Lions - Ademola Lookman - El Arte Del Futbol

Ademola Lookman Childhood Story Plus Untold Biography Facts

https://foxesofleicester.com/2021/09/13/ademola-lookman-position-leicester-city/amp/

https://www.bbc.com/sport/africa/60346350.amp

ノッティンガムフォレスト

今回は2月7日午前1時から行われるFA杯4回戦でレスターと対戦するノッティンガムフォレストについての紹介です。ノッティンガムフォレストは現在イングランド2部にあたるチャンピオンシップに所属しており昇格プレーオフ圏である6位と勝ち点2差で8位につけています。

 

Nottingham Forest – Store norske leksikon

 

 

概要

名将 ノッティンガムフォレストFC

愛称 Forest, The Reds, The Tricky Trees,Red and White Army

クラブカラー 赤と白

創設 1865年

スタジアム シティグラウンド(30576人収容)

オーナー

監督 スティーブ·クーパー

 

歴史

現存するイングランドのプロクラブとしては2番目に古く,タイトルとしてはリーグ1回、FA杯2回、リーグカップ4回、FAチャリティーシールド1回、ヨーロッパカップ2回、スーパーカップ1回を制しています。1970年代後半から80年代初頭にかけてブライアン·クラフ監督時代に黄金期を迎え1979年と1980年には現在のCLにあたるヨーロッパカップを2連覇しました。

歴代所属選手には我らがモーガンを始めロイ・キーン、テディ·シェリンガムジョン・テリー、ハーランド父などそうそうたるメンツが揃っています。モーガンは352試合に出場しています。

 

注目選手

 

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https://www.nottinghampost.com/sport/football/football-news/hes-back-lewis-grabban-ready-2666397

Lewis Grabban 7番

183㎝ 34歳 イングランド出身

今シーズンはリーグ27試合で12ゴール4アシストを記録しています。

クリスタルパレスユース出身でローンなどで下部リーグを転々としており、ノッティンガムフォレストが13チーム目の所属となります。ノッティンガムフォレストでは144試合に出場し56ゴールを決めており、移籍してきてから4年連続チーム内得点王です。マイケル·ドーソンの引退により今シーズンからキャプテンも務めています。FA杯3回戦アーセナル戦の決勝弾もあげており、34歳といえども油断はできないことは普段からヴァーディを見ている我々レスターサポも重々わかっていることでしょう。

 

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https://www.nottinghamforest.news/2021/09/02/wales-fans-react-as-nottingham-forest-gem-brennan-johnson-stars/


Brennan Johnson 
20番

179㎝ 20歳 ウェールズ出身

29試合7ゴール6アシスト

イングランド代表のアンダー世代で出場した後ウェールズ代表で7試合出場

ノッティンガムフォレストで148試合に出場したデビッド·ジョンソンを父に持ち、8歳で

ノッティンガムフォレストのアカデミーに加入した生え抜きです。2021年9月にはEFLヤングプレイヤーオブザマンスを受賞しており注目の若手です。

 

File:James Garner ManUtd.jpg - Wikimedia Commons

James  Garner  37番

182㎝ 20歳 イングランド出身

24試合出場 1ゴール2アシスト

マンチェスターユナイテッドユース出身で15歳まではCBとしてプレーしていました。パスを捌くことも守備でのボール奪取どちらもこなすことができる中盤の選手のため相手からしたら厄介な存在となりそうです。またフリーキックの精度も高く、アーセナル戦ではレノに止められたもののゴール左上に正確なキックを放ちました。

 

監督

 

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https://i2-prod.walesonline.co.uk/incoming/article20790427.ece/ALTERNATES/s1200c/0_JS229955769.jpg

ティーブ·クーパー

ウェールズ出身 42歳

1998年から2003年までウェールズのチームで選手としてプレーしていました。2008年からリヴァプールに所属しアカデミーとユースで監督としての経験を積みました。その後はイングランド代表u-16,17でサンチョ、フォーデン、ハドソンオドイなどを指導しました。2019年からスウォンジーでトップチームの監督としてデビューし、ローンでライアンブリュースターやコナーギャラガーなどを獲得するなど戦力を強化し2シーズン連続でチームをプレーオフ圏まで連れて行きました。その後今シーズン初めからノッティンガムフォレストの監督に就任しておりリーグはここまで29試合12勝7分け10敗43ポイントで8位につけています。戦術としては4-2-3-1を好んでいますが3-5-2などの他のフォーメーションも柔軟に採用します。スウォンジー時代はクロス対応を強みとし守備時には中央を固めてポゼッションしてくる相手をサイドに追いやりました。攻撃面ではハイラインでボールを保持しサイドの幅を使ったウイングによる攻撃を得意とします。

https://tacticof.com/managers/steve-cooper-2/

 

レスターとの関係

レスターにとってはダービーマッチの相手という位置づけですがノッティンガムフォレストにとっては最大のライバルはダービーカウンティであり、地理的なダービーはノッツカウンティと行うためレスターシャーとノッティンガムシャーの境目に住んでいるサポーターのみ熱くなる程度のダービーのようです。

最後に対戦したのはお互いチャンピオンシップに所属していた2014年2月20日で2-2の引き分けに終わっています。得点者はヴァーディとマフレズです。

 

まとめ

今回はFA杯4回戦で対戦する2部ノッティンガムフォレストについて特集しました。有望な若手と実績十分なベテランが共存しているチームで、3回戦でアーセナルを破っているということもあり2部といえど侮れない良いチームです。幸いレスター側の離脱者も7名とかなり減ってきているので戦力的には問題ないでしょう。ジャイキリされないよう90分でしっかり勝ち切りたいところです。

監督解任ブーストは迷信なのか

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皆さんは監督解任ブーストという言葉をご存じでしょうか?

監督が解任された直後はなぜか成績が上向くというアレです。

  • 新監督に気に入られるために選手が頑張る
  • 監督が解任されるほど成績が落ち込んでいたのでそれよりかはマシになる
  • 前監督が悪影響を及ぼしていた

ブーストが起こる理由としてはこれらが思いつきます。しかしどんなに不甲斐ない監督でも解任後の暫定監督や就任したてで戦術を落とし込めていない後任監督などに比べればまだ戦えるのではないでしょうか?そもそも本当に監督解任ブーストなど存在しているのでしょうか?

そこで今回は監督解任ブーストが本当に存在しているのかについて検証していきます。

 

 

ルール設定

監督が解任される前5試合解任された後の5試合で獲得した勝ち点を比較します。

現在プレミアリーグに所属している20クラブの18-19シーズンから現在までの3.5シーズンまでが集計の対象で2部に落ちている期間や解任後5試合行っていない場合は除きます。

正式な監督が解任された場合のみカウントし、暫定監督が解任された場合は除きます。

一方解任後は暫定監督だろうがスタッフだろうが誰が率いたとしてもカウントします。

まあ対戦相手にもよるので一概に言えるわけではないですがとりあえず集計していきましょう。

 

各クラブ

マンチェスターシティ

 解任0人

 

マンチェスターユナイテッド 

2018年12月18日 モウリーニョ解任

解任前1勝3分け1敗 勝ち点6 解任後5勝  勝ち点15

2021年11月21日 スールシャール解任

解任前1勝4敗 勝ち点3 解任後4勝1分け 勝ち点13

 

リバプール 

解任0人

 

チェルシー

2019年6月16日 サッリ解任

解任前1勝3分け1敗 勝ち点6 解任後2勝2分け1敗 勝ち点8

2021年1月25日 ランパード解任

解任前1勝1分け3敗 勝ち点4 解任後4勝1分け 勝ち点13

 

アーセナル

2019年11月29日 エメリ解任

解任前3分け2敗 勝ち点3 解任後1勝2分け2敗 勝ち点5

 

トッテナム

2019年11月19日 ポチェッティーノ解任

解任前3分け2敗 勝ち点3 解任後4勝1分け 勝ち点13

2021年4月19日 モウリーニョ解任

解任前1勝2分け2敗 勝ち点5 解任後3勝2敗 勝ち点9

2021年10月31日 ヌーノ解任

解任前2勝3敗 勝ち点6 解任後3勝2分け 勝ち点11

 

レスター

2019年2月24日 ピュエル解任

解任前1勝4敗 勝ち点3 解任後4勝1敗 勝ち点12

 

ウエストハム 

2019年12月28日 ペレグリーニ解任

解任前1勝4敗 勝ち点3 解任後1勝1分け3敗 勝ち点4

 

リーズ 

解任なし

 

エヴァ―トン

2019年12月5日 シルバ解任

1勝1分け3敗 勝ち点4 3勝2分け 勝ち点5

2021年6月30日 アンチェロッティ解任

2勝1分け2敗 勝ち点7 1勝3分け1敗 勝ち点6

 

アストンヴィラ

2021年11月8日 ディーンスミス解任

5敗 勝ち点0 3勝2敗 勝ち点9

 

ニューカッスル

2019年6月24日 ベニテス解任

1勝3分け1敗 勝ち点6 1勝1分け3敗 勝ち点4

2021年10月20日 ブルース解任

2分け3敗 勝ち点2 3分け2敗 勝ち点3

 

ウルブス

2021年5月 ヌーノ解任

1勝1分け3敗 勝ち点4 1勝4敗 勝ち点3

 

クリスタルパレス

2021年5月24日 ホジソン解任

2勝3敗 勝ち点6 1勝2分け2敗 勝ち点5

 

サウサンプトン

2018年12月3日 ヒューズ解任

3分け2敗 勝ち点3 2勝3敗 勝ち点6

 

ブライトン

2019年5月19日 ヒュートン解任

3分け2敗 勝ち点3 1勝2分け2敗 勝ち点5

 

バーンリー 

解任なし

 

ノリッジ

2021年11月 ファルケ解任

1勝2分け2敗 勝ち点5 1勝2分け2敗 勝ち点5

 

ワトフォード

2019年9月 グラシア解任

1分け4敗 勝ち点1 1勝3分け1敗 勝ち点6

2019年12月 フローレス解任

1勝1分け3敗 勝ち点4 1分け4敗 勝ち点1

2021年10月 シスコ解任

1勝1分け3敗 勝ち点4 2勝3敗 勝ち点6

 

ブレントフォード 

解任なし

 

集計結果

こちらが全クラブの監督解任前後の成績の変化をまとめたものとなります。

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リーグ全体としては5試合で平均5点勝ち点が増加するという結果が出ました。15クラブ中11クラブが監督解任により成績の上昇がみられるため監督解任ブーストは存在するということで間違いないでしょう。

ちなみにBIG6のみを対象として監督解任前後の5試合を比較した場合12.75点、1試合平均2.55点の勝ち点の増加がみられるという驚きの結果が出ました。

戦力が揃っているのに成績が伴っていないというチームを好転させるという目的においては監督解任は効果的な策であるということでしょう。まぁ監督を解任しないで良い成績を保つのが1番ですけど。

 

ただニューカッスルノリッジなどの降格圏のチームの場合は解任ブーストが発生しづらいということもわかりました。すぐに監督を変えることで有名なワトフォードだけはなぜか若干のブーストが発生しているのはプレミアリーグ七不思議の一つです。

 

お知らせ

2月7日までにこの記事とルックマン特集とノッティンガムフォレスト特集の3つを作成する予定であると言っていましたが、過去の成績を調べるのに思っていたより時間がかかってしまい3つ全部公開できるか怪しいです。完全に順番を間違えた感はありますがとりあえず残りの2つも頑張ります。

 

プレミアリーグ第23節レスター対ブライトン

今回は日曜日に行われたブライトンとの1戦を振り返ります。リーグ前半戦では2度の得点取り消しにより敗北、その後行われたカラバオ杯ではPK戦の末に勝利しています。

また、ブライトンのポッター監督とコーチがコロナ陽性であったためU23の監督が指揮を執りました。

 

 

ラインナップ

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前半は4-2-3-1

後半途中からオルブライトンを投入し3バックに変更

 

ハイライト

www.lcfc.com

 

スタッツ

シュート本数 15-14 枠内シュート 5-5 マディソン4本

ポゼッション率 43.8%ー56.2%

パス成功率 79%ー82% パス本数 460-577 キーパス 8-11

ドリブル 10-9 

空中戦勝率 50-50% ソユンチュ 4本勝利(100%)

タックル 成功率67-69% モデルが5回、ティーレマンスとアリスターが4回

コーナー本数 4-5

ボールロスト 9-11

 

圧倒していた前半

前半は守備時は4バックとなるもののボール保持時はどちらか又は両方のサイドバックが高い位置をとり3-3-3-1のような形でビルドアップを行っていました。

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右サイドのジャスティンが攻撃参加をした際には、CBからのボールを受けるためルックマンが降りてくることにより空いたスペースにジャスティンが走り込み右サイドの高い位置を取り、そこから更にトップのダカが右に流れてくることで空いたスペースにジャスティンがそのまま走りこみチャンスを作りました。

 

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左サイドではトーマスがオーバーラップをしサイドで相手の注意を惹き、流れ込んできた中盤のティーレマンス経由で右サイドのルックマンがシュートに持ち込む両サイドを活用したシーンも見られました。

 

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また両サイドバックが高い位置を取っている際にはティーレマンスが右サイドに降りて2CBと一緒に3バックを形成しリスク管理を行っていました。

前半は上記のサイドバックの攻撃参加を利用した厚みのある攻撃だけでなく、ブライトンの攻撃が単調であったことからパスの出しどころを探しているうちに中盤でボールを奪い取りカウンターを仕掛けシュート本数11-4本、ポゼッションも51.3%とゲームを優位に進めていました。

 

対照的だった選手交代

後半開始直後ブライトンのクリアをカットしたところから前線4枚が全員絡んだ念願のゴールがレスターに生まれます。

しかし60分付近に両チームが選手交代を行ったあたりから流れが変わります。ウェルベックとランプティという攻撃的な選手を投入してきたブライトンに対し、レスターはバーンズを下げオルブライトンを投入し3バックに変更するという守備的な変更を行いました。この2つの交代により前半のレスター優位な状態からブライトンが攻め続ける状態に変わります。

80分にサイドで囲まれているトーマスにソユンチュがパスを出してしまいボールをロストし、そのまま右サイドからのクロスをウェルベックに決められ同点となります。試合自体は何とかそのまま1-1で終了したものの交代後はレスターシュート1本、ブライトン9本、ポゼッションは33.5%対66.5%と前半とは打って変わってブライトンに主導権を握られてしまう後半となってしまいました。

離脱者が多くいまだにベンチにユース選手が3名座っているなど切れる交代カードが少なく難しい判断ではありましたが、89分の時点で低い位置で膝に手をついて動けなくなり91分についに倒れこんでしまったダカはもう少し早い段階でペレスと交代しておくべきだったのではないかとも思いました。

 

まとめ

前半はレスターが圧倒していただけに1-1の引き分けで終わってしまったことはとてももったいなく感じました。これで20試合を終えて勝ち点26で10位です。次の試合は2月7日のFA杯ノッティンガムフォレスト戦です。リーグ戦は2月11日のリバプール戦です。アウェイアンフィールドでの戦いとなるため難しい試合になりそうですが、その頃には離脱者も復帰しているはずなので強豪リバプール相手にシーズンダブルを達成することを期待したいです。

 

お知らせ

次のFA杯までの期間はルックマン特集、ノッティンガムフォレスト特集、プレミアリーグの監督解任について、この3つのテーマの記事を作成する予定です。

プレミアリーグ第17節延期分 レスター対トッテナム

今回は1月20日に行われたプレミアリーグ第17節延期分トッテナム戦の振り返りです。元々は12月の中盤に予定されていた試合でしたが、両チームともにコロナのクラスターが発生し延期されていました。トッテナムはコンテ就任後リーグ戦では負け無し、対するレスターも直近ではシティ相手に3得点、リバプール相手にウノゼロ勝利、メンバーを欠いたFA杯ワトフォード戦でも4−1で勝利と調子を上げてきたところでした。

 

画像

https://twitter.com/LCFC/status/1483913663350194182/photo/1

 

ラインナップ

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https://www.whoscored.com/Matches/1549703/Live/England-Premier-League-2021-2022-Leicester-Tottenham

レスターは3-4-1-2 

守備時は5-3-2

ビルドアップは2CBが広がりチョーダリーがサイドに広がり4バック気味になりアンカーの位置にいるティーレマンスと絡みつつ組み立てました。

チョーダリーがCBとして2試合目の出場

ジャスティが昨年2月以来の出場

 

 

ハイライト

www.lcfc.com

8分 ケインのシュートが枠を捉えたもののカバーに入っていたトーマスが防ぎゴールならず

17分 コーナーをケインが頭で合わせるもののバーに当たりゴールならず

20分 ベンデイビスが残したボールをモウラがシュートまで持っていくもののシュマイケルの好セーブ

23分 降りてきたルックマンが落としたボールをデューズバリーホールが持ち上がり中に入れルックマンとダカが細かく繋ぎゴール 1−0

33分 マディソンのミドルシュートが際どいところに飛んだもののロリスの好セーブ

35分 キーパー不在のゴールにホイビュアがシュートを打つもののカバーに入っていたオルブライトンがセーブ

38分 中央付近でのヴェスターゴーアの縦パスが相手に引っ掛かり、ケインが落ち着いて流し込みゴール 1−1

46分 エメルソンを下げドハティ

52分 トーマスを下げジャスティ

55分 チョーダリーがイエロー

57分 デューズバリーホールが奪ったボールを持ち上がり右にいたマディソンがシュートを放つもののロリスのセーブ

59分 サンチェスにイエロー

74分 ウィンクスを下げロチェルソ

74分 ダカを下げてバーンズ

75分 ティーレマンスの縦パスを受けたマディソンとバーンズで繋ぎマディソンがゴール

94分 ベルフワインにイエロー

95分 ホイビュアが大外を走っていたドハティにパスを出し、こぼれ球をベルフワインが決め 2−2

96分 ティーレマンスの縦パスがカットされ、抜け出していたベルフワインがシュマイケルを躱し2得点目 2−3

 

スタッツ(フースコ)

シュート本数 14−27 枠内シュート 4−10 ケイン10本

ポゼッション率 48.8%ー51.2%

パス成功率 86%ー88% パス本数 569−592 キーパス 7−19

ドリブル 8−16  レギロンが5回 ケインが4回

空中戦勝率 42−58%

タックル 成功率52−71% トーマス タンガンガ レギロン デイヴィスが4回

コーナー本数 3−8

ボールロスト 12−9 ルックマンが5回

 

個人成績

ダカ1ゴール、マディソン1ゴール

 

不用意な縦パス

2失点目こそセカンドボールを拾われてからの防ぎようのない失点でしたが、それ以外は不用意な縦パスからカウンターを仕掛けられての失点でした。

1失点目のヴェスターゴーア,3失点目のティーレマンスのパスミスのどちらも中央の高い位置で奪われているため遅らせることもできず、守備が整う前に縦に早いカウンターを仕掛けられ失点しています。ここは明確な課題でしょう。

 

Mr.レスターキラー

レスターにレンタルで所属していた経歴を持つハリー・ケインですが、対レスターにめっぽう強く今回のゴールを入れると17試合で18ゴールを決めています。リーグ開幕から7試合でゴール無しとシーズン序盤は不調でしたが、レスター戦が近づくにつれ徐々に調子を上げ、この試合では1ゴール1アシストシュート10本、ドリブル成功4回空中戦勝利4回でMOMと完璧なまでに仕上げてきました。

 

若干改善気味のセットプレー時の守備

コーナーキックからバーをたたかれる危ないシーンなどもありましたが8本のコーナーを耐えきり、これで3試合連続セットプレーからの失点はありません。一時期のコーナーキックからアホみたいに失点していたころに比べれば多少改善がみられます。しかしケインのマークに比較的小柄なトーマスが付くなど見ていて不思議な点は残っています。

まとめ

昨シーズン最終節の借りを返すために勝ち切りたいところでしたが、終了間際に2失点して逆転負け。嫌な思い出を繰り返すこととなってしまいました。終盤にミスからの2失点で逆転された為印象はすこぶる悪いですが、ゴール期待値は1.83ー4.58と内容では完敗していたためよくやっていた方ではあります。

スパーズはコンテ就任後負けなしを継続しており、今回の試合でも勝負強さを見せつけました。カップ戦はコロナが原因の不戦敗でECLを敗退しておりFA杯しか残っていないため、リーグに集中することができ優勝争いに食い込むまでは難しいとは思いますが、CL権争いには間違いなく食い込んでくるでしょう。次の対戦は4月30日プレミアリーグ第35節です。アウェイでの試合となりますがその頃には離脱者も復帰しておりフルメンバーで闘うことができると思うので、今度こそは雪辱を果たしたいところです。

 

レスターの次のリーグ戦は本日1月23日23時からのブライトン戦です。前半戦では不可解なPK判定や2度のゴール取り消しなどに泣かされ1−2で敗れています。相変わらずFWやCBは主力が離脱していますが、チョーダリーのCB適正やルックマンのトップ起用の適正などが発覚し既存のメンバーでも十分闘う力はあるはずです。19試合消化で他と比べて未消化試合は多いものの、勝ち点25で11位とCL権内はもちろんトップ10入りも危うくなってきたためしっかり勝ち切り勝ち点3を獲得したいところです。