レスターブログ

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出場時間数で振り返るリーグ前半戦

今期のレスターのリーグ前半戦を各選手の出場時間数と共に振り返っていきましょう!

リーグ戦は12月31日現在 18試合1620分行われています。

今回使用する出場時間数のデータはフースコを参考としています。f:id:Leicestertv:20211231225525j:image

https://www.whoscored.com/Teams/14/Show/England-Leicester

 

全体TOP10

10位 ルーク·トーマス 900分

9位 ブバカリ·スマレ 950分

8位 ハーヴィー·バーンズ 1033分

7位 ジェイムズ·マディソン 1169分

6位 ウィルフレッド·エンディディ 1170分

5位 ユーリ·ティーレマンス 1172分

4位 ティモシー·カスターニュ 1271分

3位 ジェイミー·ヴァーディ 1322分

2位 チャーラル·ソユンチュ 1418分

1位 カスパー·シュマイケル 1620分

ポジション別編

GK

シュマイケル 1620分

ウォード 0分

ヤクポヴィッチ 0分

リーグ戦は全てシュマイケルがキーパーを務めました。全盛期に比べると衰えが見えることも多くなってきたようには感じますが、リバプール戦は彼の活躍なしでは勝利できなかったでしょう。そもそも現状はディフェンスがボロボロで多数のチャンスを作られてしまっているので、そこが整備されればクリーンシートも増えるのではないでしょうか。

ウォードカップ戦のみの出場に留まっていますが、代表レベルのキーパーが控えにいることで安心してシュマイケルを代表に送り出すことができているので今後も2ndキーパーとしてチームを支えて欲しいです。

 

CB

ソユンチュ 1418分

アマーティ 786分

エバンス 753分

ヴェスターゴーア 473分

フォファナ 0分

ベンコビッチ 0分

出場時間が一番多かったのはソユンチュでした。その他は全員800分未満と今期のCB陣の離脱の多さを物語っています。

最も頼りになったのはディフェンスリーダーのエバンスで出場した際には守備に安定をもたらしましたが、怪我での離脱が多く半分ほどの出場に留まりました。

ソユンチュは出場時間こそ多かったものの安定性に欠け、リーグ戦代表戦ともにミスを多発してしまいました。エバンスが横にいるときはカバーをしてくれるので積極的にインターセプトを行い輝きを放っていたように見えたため、エバンスかフォファナが戻ってくれば活躍できると思います。

アマーティは2016年に加入し初年度以降は毎年10試合前後の出場と出場機会に悩まされていましたが、今期はリバプール戦を始めシティ戦やチェルシー戦などビッグマッチでのスタメン起用も増えてきました。時々危うい場面も見られますがクロス耐性の高さや楔の縦パスで見せる展開力などチームの大きな戦力となっています。

ヴェスターゴーアは開幕前にフォファナが長期離脱したため緊急補強されました。これまでの出場ではミスから失点を招いてしまうことが多かったのですが、ビルドアップ能力などには目を見張るものがあるので今後に期待です。

フォファナプレシーズンマッチで当時ビジャレアル所属、現在はレンタルでマジョルカに所属しているニーニョから危険なタックルを受け現在まで出場がありません。本人のインスタを見る限り回復は順調に進んでいるようなので来年頭にはピッチ上で見ることができるかもしれません。

 

SB

カスターニュ 1271分

トーマス 900分

リカルド·ペレイラ 597分

バートランド 338分

ジャスティン 0分

こちらも離脱が多くオルブライトンがSB起用されるなど人手不足に悩まされました。

カスターニュは1度バックパスでオウンゴールの危機を招いたもののそれ以外は大きなミスもなく活躍しています。プレーの質はもちろん本職の右SB以外にも左SBや3バックの右など適性の多さで離脱の多い守備陣を支えています。

トーマス 今期チームで最も成長したのは彼だと思います。ジャスティンが怪我で出場できないことから彼に出場機会が回ってきました。序盤戦はミスも目立ちましたが、最近では守備も攻撃も成長し左サイドを支配しており、バートランドとの序列も完全に逆転しました。ジャスティンが復帰後もスタメン争いに十分に食い込むことができるでしょう。あとは5バックにも適応できるようになれば完璧です。

リカルド·ペレイラは攻撃面での貢献が目立ち、彼がいる際には右サイドが活性化されました。怪我に泣いた昨シーズン同様、今シーズンもリバプール戦で大けがを負ってしまい当分離脱しそうです。本人の怪我のしやすさも若干あるように思えますが今回の怪我はそれとは無関係で危険なタックルによるものなので早く回復してほしいです。

バートランドは今年サウサンプトンから加入しましたが思うような結果が残せていません。ジャスティンが復帰した際には序列が3番手に下がり出場機会も少なくなるとは思いますが今後に期待です。

ジャスティは今シーズンまだ出場がありませんが、復帰のめどが1月中とされているためそろそろ出場できるかもしれません。23歳と若いながらも両SBやCBなどの適性の広さ、攻撃への参加など多数の強みを持った良い選手なので早く元気な姿を見たいです。

 

MF

ティーレマンス 1172分

エンディディ 1170分

マディソン 1169分

スマレ 950分

デューズバリーホール 436分

オルブライトン 427分

チョーダリー 135分

McAteer 2分

メンディ 0分

中盤はマディソンの復調やデューズバリーホールの台頭など移籍以外でのプラスが目立ちました。

ティーレマンは1月から11月までリーグ戦67試合連続出場と代表戦を両立するなど驚きの頑丈さを見せました。どこにでも顔を出す豊富な運動量、右足から放たれる強烈なミドルシュート、ビルドアップではCBから出るボールの受け手となりゲームを組み立てるなどどんな仕事もこなせるスーパーな選手です。現在契約延長が難航していますがぜひレスターに残ってこれからも活躍して欲しいです。移籍するなら国外リーグでお願いします。

エンディディ 長い脚でボールを刈り取りカウンターの基点となります。最終ラインをカバーしてチームの危機を救った回数は数え切れません。現在はディフェンス陣に離脱者が多いことからCBとしてプレーしています。慣れないポジションにも関わらず良いプレーを見せていますが、最近はエリア内での不用意なファウルからPKを献上してしまうことも見られるのでそこが課題です。

マディソン 現在のレスターの攻撃は全て彼が絡んでいると言っていいほどの活躍です。11月後半から調子を上げていてリーグ戦6試合で4ゴール3アシスト。マンチェスターシティ戦ではノリに乗っていて誰も止めることができませんでした。この調子が続けば代表復帰も夢じゃありません。ちなみにフリーキックも惜しいものを何度も放っていますが相手キーパーの好セーブに阻まれており、まだ直接ゴールしたものはありません。

スマレ 出場機会は多いものの、チームに完全にフィットしているとは言えない状況です。時々楔のパスや持ち上がりなどでポテンシャルの高さを見せますが、ボールロストや守備の軽さなどが目立ちあまりいい印象は残せていません。プレミア初挑戦で年齢も22歳と若いため長い目で見て成長を待つのが良いでしょう。

デューズバリーホール トーマスと並び今シーズン最も成長した若手の一人です。攻撃面では正確なパスからのアシストやサイドチェンジ、守備面では献身的に動きまわり守備陣を助けています。昨シーズン2部でプレーしていたとは思えないほどのプレーの質を見せているため、このまま成長していけばそう遠くないうちにイングランド代表で見ることができるかもしれません。

オルブライトン 右足から放たれるクロスは正確でチャンスを作り出すことができます。出場機会は減っていますが、ノリッジ戦での貴重な決勝弾、気合のこもった熱いプレー、右SBとしてもプレーすることができるなどチームにとって無くてはならない存在です。

チョーダリー レスターユース出身24歳。ボールを奪われることを恐れてか、よく考えず近くにいる味方にパスを出してしまうためピンチを作ってしまうことが多く見られます。守備には目を見張るものがあるので落ち着いてプレーしてほしいです。

メンディ レスターでの出場はカップ戦の30分のみですが、セネガル代表に召集されているためそちらで出場して試合勘を取り戻してほしいです。

 

FW

ヴァーディ 1322分

バーンズ 1033分

ルックマン 716分

イヘアナチョ 590分

ダカ 288分

ペレス 218

 

不調なディフェンス陣と対照的にFW陣は好調でした。この調子で後半戦も走り抜けて欲しいです。

ヴァーディ 1月に35歳を迎える彼ですが衰えとは無縁でリーグ戦では9ゴール1アシスト、カップ戦では2ゴールと圧巻の記録を残しています。自身の代名詞のスピードだけでなく近年ではシュート技術の更なる向上や相手ディフェンダーとの巧みな駆け引きなどストライカーとして成長を続けています。昨シーズンは9アシストとゴールだけでなく他の攻撃陣との連携も見せ、自分のゴールだけに固執せずチームの勝利のために尽力できる模範的なプレーを見せてくれました。今期はゴール期待値5.7に対して9ゴールをマークするなど異常なまでの決定力の高さを見せています。現在リバプール戦でハムストリングを負傷し1か月ほどの離脱が見込まれていますが、今期あと1ゴール決めれば7年連続での2桁ゴールとなるので早く復帰してゴールを決めて欲しいです。

 

バーンズ スピードを生かした縦への突破を得意とし、今期は豪快なミドルシュートなども見せました。14試合で2ゴール2アシストと少し物足りないところはありますが、同じくユース出身のトーマスとの左サイドでの連携は大きな武器となっているので念願の2桁ゴールを記録してほしいです。

 

ルックマン ライプツィヒからレンタルで加入しているイングランド出身24歳です。本職である左WGで出場した直近の2試合マンチェスターシティ戦、リバプール戦ではどちらもゴールを決めています。スピードを生かした自力での突破も強みですが、周りとの連携も得意でこれは同じく左WGを主戦場とするバーンズとの差別化において大きな武器となるでしょう。ぜひ完全移籍でレスターに加入してほしいです。

 

イヘアナチョ 昨シーズンから急激に頭角を現しており自身初の2桁得点を記録しました。今期はこれまでで2ゴール4アシストを記録しており、590分という限られた時間の中でこれだけの活躍を残していることは見事としか言い表せません。ヴァーディにはない体の強さからタメを作ったり、相手ディフェンダーにプレスをかけ自らチャンスを作るなどチームの主力として文句のない活躍を見せています。ヴァーディとダカが離脱しておりせっかく出場機会が増えそうだったのですが、アフリカ選手権にナイジェリア代表として召集されているためチームを離れることになります。

 

ダカ 昨季はオーストリアで27ゴールを挙げ今シーズンからレスターに加入しました。リーグ戦は288分の出場に留まっていますが2ゴール3アシスト。ヨーロッパリーグでは6試合5ゴールと出れば必ず結果を残しているデキる男です。爆発的なスピードを生かした突破でゴールに迫り、しっかり決めきる決定力も併せ持っています。なぜレスターに来てくれたのか不思議なくらいに良い選手なのでこれからのプレーにも期待です。

 

ペレス イヘアナチョの覚醒やダカの加入などで今期これまで思うような出場機会を得ることができていませんが、怪我や代表召集で攻撃陣がゴッソリいなくなるため1月は出番も増えるのではないでしょうか。ユナイテッド戦では17分の出場で2アシストなど結果も残しており、特に1つ目のアウトサイドでヴァーディに出したアシストからは足元の技術の高さがうかがえます。今回の出場機会を機に殻を破って活躍して欲しいところです。

 

まとめ

ほぼ全ての選手について触れたためかなり長くなってしまいましたが、以上がプレミアリーグ前半戦の振り返りです。みんないい選手ばかりなので後半戦も怪我や病気などなく元気にプレーして、CL権獲得や個人成績の更新などに向けて活躍して欲しいです。