レスターブログ

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FA杯3回戦 ワトフォード戦振り返り

日本時間1月9日午前0時キックオフ。FA杯3回戦レスター対ワトフォード

両チームともに多数の離脱者を出し、レスターはユースから連れてきた選手を出場させなければならない状況となりました。試合開始前はベン·ネルソンとヴェスターゴーアの2CBかと思われましたが、蓋を開けてみればチョーダリーが右CBを務める形となりました。

 

 

フォーメーション

ワトフォード 4-2-3-1

レスター 4-2-3-1

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ユース各選手

62番 ブラント 前半は左ボランチ、後半から左バックを務めました。

もともとは守備的MFでレスターに加入してからはCBを務めているそうです。ユースではキャプテンを務めている21歳です。

38番 キャンベル 右SBで45分出場

54番 Madivadua  左ボランチ キャンベルに代わり後半から45分出場

49番 McAteer 左ハーフ ルックマンに代わり16分出場

77番 Alves FW 4分出場。16歳での出場は2007年のジョー·マトック以来クラブ最年少でした。

 

ハイライト

www.lcfc.com

04:18 オルブライトンのロングパスにルックマンが抜け出しコーナーキック獲得。そのコーナーでヴェスターゴーアが倒されPKを獲得。ティーレマンスが左隅に決め先制。

24:30 オルブライトンからルックマンへの長いパス、ルックマンは落ち着いてマディソンにスルーパスし2点目。

26:10 相手のスローインから始まり4人ほどで囲んでいたものの上手く間を抜けられジョアン·ペドロに決められる

53:30 オルブライトンが逆足で入れたボールをルックマンが収め、マディソンに渡した後自身も飛び出し、横並びで走っていたバーンズが3点目を決めました。

56:48 停電

70:00 中盤からの浮きパスが前線に入り、決められそうになるもクロスバーにあたり失点には至りませんでした。

84:02 左サイドから突破しバーンズが入れたマイナスのクロスをマディソンがスルーし、ルックマンがシュートしたこぼれ球をしっかり詰めていたオルブライトンが4点目を決めました。

 

守備時

4ー3-3のブロックを引きトップのルックマンは相GKやCBに前からプレッシャーをかけました。オルブライトンとチョーダリーの右サイドから攻められた際にはティーレマンスが積極的にサポートに入っていました。チョーダリーは相方のヴェスターゴーアの弱点であるスピードを補う素早い動きでのカバーリングや相手の動きを読み前から積極的にプレスを行うなど急増のCBということを考えると完璧な働きをしました。

 

攻撃時

ビルドアップ

エリア幅に広がったCBからSBに出して探りつつ困ったら右CBのチョーダリーやオルブライトンから精度の高いロングフィードで前線にボールを送ったり、サイドを変えるなどしてボールを展開しました。サポートに入ったティーレマンスが低い位置でボールを受けオルブライトンとの連携で右サイドから持ち上がるシーンもありました。

崩し

前線の4枚は流動的に動き前半は左サイドに人を集めて連携での突破を図り、右サイドはオルブライトンティーレマンスの連携から前線に質の高い縦パスを入れルックマンがスピードを生かした突破を見せました。

後半途中からはオルブライトンが更に高い位置をとり攻撃時は3バックのような形に変更し右サイドからのスピードを生かした突破が増えました。

 

個人成績 

ティーレマンス1G、マディソン1G、バーンズ1G、オルブライトン1G、ルックマン2A

まとめ

10人のフィールドプレイヤーを揃えることができなかったため勝利は難しいのではないかとも思いましたが、結果は4-1での圧勝、チョーダリーの新しい可能性、ブラントをはじめとしたユース選手のレベルの高さの判明などこれ以上ないものとなりました。

個人的に良い印象だったのはチョーダリーとブラント、ルックマン、オルブライトンです。

チョーダリーは守備だけでなく質の高いロングフィードなどポテンシャルの高さを見せました。練習でCBを務めたことがあるとは言え前日にロジャース監督から電話で伝えられ、ここまで良いプレーをできるのならば怪我人の多いレスターにとっては貴重なオプションとなるかもしれません。

ブラントは守備意識の高さや中盤とSBをこなすことのできるユーティリティ性など今後トップチーム定着も期待できるほどの完成度を見せてくれました。

ルックマンはWGだけでなく真ん中のFWとしても高いレベルでプレーできることを証明しました。今期これまでに5G3Aとレンタルでやってきたとは思えないほどの数字を残しています。

最後にオルブライトン。ゴールをつかみ取ったプレーだけでなく、高い位置をとり幾度となく縦パスを通しチャンスを作ったことで右サイドから攻撃の起点となりました。

 

離脱者が多く12日のエバートン戦は延期となりましたが、開催していてもどうにかなったのではないかと思わせてくれるほどに様々な可能性を感じることのできる試合でした。次の試合は今のところ16日のバーンリー戦です。9月に行われた前回対戦ではメンバーが揃っていたにも関わらず2-2で引き分けと勝ち点を落とす結果となっています。後半戦での巻き返しを狙うレスターにとって絶対に勝ち点を落とせない試合となるためいち早く怪我人が復帰することを願っています。